カトリック女子修道会 幼きイエス会(ニコラ・バレ)
カトリック女子修道会 幼きイエス会(ニコラ・バレ)
NEWS

神は、この上なく偉大な方であられるが、小さい人々の方へ喜んで身をかがめられる。
ゆえに、子を予定なさる時、子が人間となるだけでなく、幼な子となることを望まれた。

(創立文書より)

 
平和の掲示板

新しい歌を主に歌え

「主は天地を造られ、主の輝きはそこに満ち溢れ、
美しさがうつる。天は賛美を歌い、地は喜びおどる。
海とそこにあるものは鳴り響き渡る。」

−詩編96−

全てを乗り越えて

―神父様の説教より―

 新しい年が始まり、今年も戦争もなく平和であります様に祈ります。
 今のシーズンは受験生にとっては、受験戦争と呼ぶ最後の追い込みの時期でもあります。多くの学生たちが通ってきた厳しい行程、過ぎてしまえばそこから学ぶべきことはたくさんあります。だから最後の追い込みを乗り越えていけるように祈ります。
 今日は、私の母のことを話したいと思います。
 私が30年ほど前、高校3年の受験生でした。でも怠けていて全然勉強していませんでした。だから大学に受かるわけはありません。そのころ母は、「大変だ、大変だ、頑張らなきゃ。」と言っていたので、両親は、離婚でもするのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
 案の定、私は、どの大学の受験にも失敗し、浪人する羽目になってしまいました。母は、その間、自分はどうしようかと悩んでいたのだそうです。でも私が、浪人と決まって挫折を感じているのに、母は、嬉しそうに「それじゃ、あなたは浪人ね、私が大学に行くわ。」と言い出しました。家族はびっくり仰天でした。
 母は、ずっと大学に行って勉強したいと思っていました。しかし、彼女は、高校卒業後すぐに結婚し、家事をしていて、(それはそれで幸せだったそうですが)受験勉強とは縁遠い生活でした。僕という赤ちゃんができて、受験は諦め、僕を産む方を選んだのです。友人たちが、大学生活を謳歌している21歳から22歳の頃、僕を産み、育てることを大切にしたそうです。しかし、自分の夢は、消えることがありませんでした。母に幸運が回ってきたのです。
 事態は逆転し、母の夢が実現したのです。私は、浪人中、家事をやり、母は、大学に通い、嬉しそうに勉強に勤しんでいました。母は母ですが、一人の人間となったのです。私が浪人生になったお陰で、母が大学生になった、また頑張って資格も取ったのです。
 聖母マリアは、全く自分を後回しにして、捧げながら喜びに満ちた生活を送った方です。私の母もそうでしたが、神さまは、母の望みも叶えて下さったのです。
 私も今、神様の恵みによって神父として、歩んでいます。
 神さまは、どんなことも必ず良くしてくださいます。
 今年もよい年であるよう祈ります。

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