カトリック女子修道会 幼きイエス会(ニコラ・バレ)
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会の歩み

|会の創立|三世紀を歩む

 幼きイエス会は、17世紀に、ミニム会修道士ニコラ・バレ神父(1621-1686)によってフランスで創立されました。
 貧富の差の激しかった当時のフランスで、貧しい家庭の子どもたちの教育は、社会の誰からも顧みられていませんでした。そのことに心を痛めたバレ神父は、彼らが神の子の尊厳にふさわしく育つのを助けるため、無料の小さな学校を始めました。その学校の女教師たちのグループが、幼きイエス会の起源です。バレ神父は、後にこう書きます。  「イエス・キリストは、『私の名のために一人の子どもを受け入れる者は、私を受け入れるのである』と言われた。また、『最も小さい、最も貧しい者の一人にしたことは、私にしたことである』とも言われた。したがって、貧しく、うち捨てられた子どもを受ける者は、まさに、イエス・キリストご自身を受けることになる。これこそ、本会の第一の、そして主要な目的である。」
 それは、誓願も立てず恒久的な持ち家も持たない、全く革新的なグループでした。当時の女子修道院はすべて隠世大修道院であり、誓願を立てた修道女はその敷地の中だけで暮らすことになっていました。そこで、バレ神父は、女教師達が社会の人々の必要に応じてどこにでも出かけて行くことができるようにと、既成の修道会の形態をとらなかったのです。会員の生活を保障するものは、神の摂理だけでした。


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